- 契約後にもっと条件のいい光回線が見つかった
- 契約内容を勘違いしていた
- 通信速度が遅くて使い物にならない
上記のように失敗する可能性を考えると、自分に合った光回線のサービスを見つけても申し込みを躊躇してしまいがちです。
契約期間に2年や3年の縛りがある光回線であれば、解約の際に高額の違約金が発生するため「失敗したから解約してすぐ次の光回線に申し込む」というのも簡単ではありませんよね。
こんな風に困っている消費者を守るために「初期契約解除制度」というものが法律で定められているのはご存じでしょうか。
違約金なしでの解約ができる制度なのですが、適用条件など利用する上での注意点が多くあるため、契約前に詳細を把握しておくことをおすすめします。
本記事では「初期契約解除制度」について詳しく解説していますので、申し込みを検討している方、解約を検討している方はぜひ参考にしてください。
※本記事ではビッグローブ光の契約解除制度について解説しています。
POINT 読めばわかる
- 初期契約解除制度とは
- 最も簡単な早期解約の方法
- 初期契約解除制度の手順や注意点
初期契約解除制度って何?
訪問販売や電話勧誘販売といった特定の取引において、一定の期間内であれば無条件で契約の撤回や解除ができる「クーリング・オフ」という制度を聞いたことがある方は多いと思います。
簡単に言ってしまうと「初期契約解除制度」とは電気通信サービス(光回線や携帯キャリアなどの通信サービス)におけるクーリング・オフのようなもので、契約者は契約書面を受領した日から8日以内であれば、違約金なしで書面での解約が可能になります。
電気通信事業法における消費者保護ルールとして定められている制度のため、もちろんビッグローブ光の契約にも適用されます。
引用元:BIGLOBE サービス「ビッグローブ光」重要事項説明
違約金を払わずに契約を解除できるというだけで非常にありがたい制度のように思えますが、光回線においてはそれほど便利な制度とは言えません。
初期契約解除制度はあまり役に立たない?
光回線の契約において、初期契約解除制度は正直使い勝手の悪い制度です。その理由は三つあります。
- 開通工事前は契約が成立していないので電話でキャンセルが可能。
- 初期契約解除制度が役に立つのは開通工事後だが、書面受領から8日以内の間に工事が行われることが少ない。
- 開通工事後の初期契約解除は、工事費用・契約手数料を一括で支払う必要がある
実は、ビッグローブ光は開通工事前であれば電話でキャンセルができます。解約金や申込手数料といった費用の請求もないので、これが一番簡単で費用がかからない方法です。
そうなると、初期契約解除制度が役に立つのは開通工事後ということになります。しかし、光回線の開通工事は申し込みから2週間~1,2ヶ月かかるため、初期契約解除制度の期限である契約書面受領から8日の間に開通工事が完了しないことが多いのです。
開通工事前であれば電話でキャンセルが可能ですし、開通工事後でも契約書面受領から8日を過ぎてしまっていると、初期契約解除は意味がなくなってしまいます。
※上の図は例であり、契約書面の受領日は1週間程度と決まっているわけではありません。
初期契約解除制度の使いどころ
光回線の契約における初期契約解除制度とは「早く工事ができたので光回線を使ってみたものの、通信速度が遅いため早速乗り換えたい」というような限られた状況で役に立つ救済措置のようなものです。
ただ、その限られた状況にならないとも言い切れないため、これから申し込みをするという方はすぐ下の「初期契約解除手続きの方法」を読んで内容を把握しておきましょう。
初期契約解除手続きの方法
初期契約解除の手続き自体はとても簡単で、契約書面受領日から8日以内にハガキなどの書面に以下の情報を記載してBIGLOBEに送付するだけです。
引用元:BIGLOBE サービス「ビッグローブ光」重要事項説明
8日以内に郵便消印が押されている書面であれば有効ですが、なるべく期限ギリギリにならないように、契約解除の意思が固まった時点で送るようにしましょう。
初期契約解除の注意点
- 初期契約解除が可能なのは契約書面受領から8日以内
- 契約書面は郵便かBIGLOBEメールで届くので見落とさない
- 初期契約解除をしても申込手数料と開通工事費は一括請求される
- 解除前に光回線を利用した分の料金は日割りで請求される
初期契約解除について詳しく記載されている【BIGLOBE サービス「ビッグローブ光」重要事項説明】を載せているので、心配な方はそちらも併せてご覧ください。
申し込みを迷っている方
光回線というのは申し込みをしてから数日で利用できるわけではありません。光回線の利用には開通工事が必要になりますが、この工事は早く申し込みをした人から順番に予約ができるようになっています。そのため、混雑具合によって利用できるようになるまでに早くて2週間、場合によっては2ヶ月程度かかることもあります。
悩むことももちろん大切ですが、本来の目的である光回線の利用がどんどん先延ばしになってしまうのも困りますよね。
開通工事前であれば電話でのキャンセルができるため「開通工事までの2週間でもっといいサービスが見つかったら乗りかえる」ということも可能です。光回線をなるべく早く利用したいという方は、いざとなったらキャンセルすることを視野に入れて申し込んでみるのも選択肢のひとつであることを覚えておいてください。
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ビッグローブ光初期契約解除まとめ
開通工事前であれば電話でのキャンセルができ、開通工事後であっても初期契約解除制度を使えば最低限の費用だけで解約することができます。ビッグローブ光を契約することに心配がある場合は、解約する場合のことも考えてしっかりと制度の内容を把握しておきましょう。
また、今回説明した初期契約解除制度はビッグローブ光の重要事項説明に記載されている内容のため、他の光回線サービスの初期契約解除制度と混同しないようご注意ください。
本記事のポイント
- 開通工事前であれば解約金や申込手数料なしでキャンセルができる。
- 開通工事後は初期契約解除制度を使って解約金なしで契約解除ができる。
- 初期契約解除をしても申込手数料や工事費用などは請求される。